LIGAYA PRESSで“信念”タグの付いているブログ記事

2008年03月号

【経営info】言い切ることの大切さ

言い切ることの大切さ

時代に名を残す経営者に共通していることのひとつに、何かを決断したら迷わずそれをストレートに社員に伝える強い信念を持っているということが言えます。

経営者は会社の責任者であると同時に全社員のリーダーなのです。もしもあなたが探検隊に属していて、隊長が「ここからどっちへ行けば良いのかわからない」と発言したらどのように感じるでしょうか?中には、弱気になった隊長に、自分なりの意見を言ってアドバイスする人もいるかも知れませんが、ほとんどの人は「この隊長について行くのは不安だ」と感じるものです。

安心させること

建設機械メーカー「コマツ」の坂根正弘会長は就任した2002年に800億円以上もの赤字を記録したものの、翌年には早くも黒字化し、3年連続最高益を更新しただけでなく、2007年には純利益1646億円と見事にV字回復を果たしたのは有名な話です。坂根会長がバブル期の多角経営によって危機的状況にあった「コマツ」をこれほどまでに復活させた要因のひとつが「有言実行」ではないでしょうか。まず、社員に対して「この会社は大丈夫である」と断言し、「二年で結果を出す」という明確な期限を設けたことが社員の不安を取り除き、エネルギーになったことは間違いありません。また問題ばかりを指摘し、それを改善するのではなく自社の強みを徹底して磨き、ライバル会社の追従を許さないという姿勢は開発スタッフにとってもやりがいのある環境が整ったことは言うまでもありません。

言葉の力

大リーガー、イチロー選手の言葉にも言い切ることの大切さはよく出てきます。彼は少年の頃に、「将来プロ野球選手になりたい」と言うのではなく、「将来はプロ野球選手になる」と断言していたそうです。「なりたい」と「なる」では結果が大きく変わってくるのです。単なる願望ではなく、断言することでそれは決意となるのです。経営者が社員に対して自分の願望を伝えても、「社長はそうなれば良いと思っているんだ」と感じさせてしまいます。よく「オブラートに包んだような表現」というのを耳にしますが、経営者が社員に対する余計な気遣い、思いやりによって真意を伝えられない状況に陥る危険性を孕んでいることを忘れないで下さい。

あきらめない姿勢

多くの成功者や尊敬される経営者に共通していることは決してあきらめないことです。何度失敗しようと、成功するために必要な過程であると言い切るのは容易なことではありませんが、トップがその姿勢を持ち続けることによって社員は次の行動を移す決断が出来るのです。社員の失敗を責め、改善を求めるという悪循環によって倒産してしまった会社は数え切れません。一方、どんなに困難な状況にあっても前を向き努力を続けた企業だけが一流と呼ばれているのです。イー・モバイルの千本倖生CEOはベンチャーとしてスタートした会社が数十億円もの資金不足に陥った際にも、最後まであきらめずに渡米し直談判の末、投資を得ることに成功しました。一度は投資会社から見送られていた案件にもかかわらず、彼の熱意と行動力によって会社は危機的状況から脱することが出来たのです。「99.9%ダメでも0.1%にかけなければならない」という彼の姿勢は、まさに実行され成功を収めたわけです。是非とも社長の信じていることをストレートに社員にぶつけてみて下さい。