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2007年10月号

【経営info】情報収集から情報処理へ

▽情報収集する時代から情報を処理し自社の経営に反映させる時代へ
 「経営」というキーワードで書籍を探したり、ネットで検索すると十年前では考えられないほどの情報を瞬時に収集することが可能となりました。ところが、それらを自分の中で消化し実践するとなると容易なことではありません。容易に入手出来る情報を持て余してしまうのは処理能力の問題であると言えるでしょう。情報収集に際して、経営者自身が「何のためにその情報を必要としているか」ということを意識しなければ意味がないのです。つまり、集まった情報を自分なりに整理し、それをアウトプットする必要があるのです。情報収集をする時代から、情報を処理し自社の経営に反映させることが重要なのです。

▽変化に対応する
今年4月、アメリカを代表するチョコレート会社「Hershey」が経営の危機に瀕しているという報道がありました。太平洋戦争直後に、アメリカ軍兵士がお腹を空かした日本の子供達に配ったことでも有名なチョコレートが「Hershey」であることを知っている人は少なくなりましたが、100年以上の歴史を誇る(1894年創業)老舗はアメリカを代表する菓子メーカーのひとつなのです。1500人にもおよぶリストラによって、地元では不買運動までも引き起こしてしまうほどの騒ぎとなりました。食品メーカーがひとつの製品を長きに渡り作り続けることも大切ですが、競争によって売れなくなってしまった時にどのように舵取りをするかが問われているのです。21世紀は変化の時代と言われますが、ニーズを常に受け止め、それを経営に活かしていく必要性は世界共通のようです。

▽経営理念を考える
 会社の規模に関係なく、企業とは人の集まりです。性善説ではありませんが、基本的に人は元来、正しい事をしたいと思っているものです。自分が働くなら、胸を張って頑張れる環境を望むのは当然のことなのです。
経営理念 「正しい倫理的価値観を持つ」
ビジョン 「グループ内上場企業の合算時価総額を現在の約1兆円から3年後に3兆円、
5年以内に5兆円とすることを目指す。」
これはSBIホールディングスの五つある経営理念の最初のひとつですが、「違法でないか」「儲かるか」よりも「社会正義に反していないか」という事の重要性を説いています。また会社のビジョンとして、具体的な数値目標とそれを達成するための方策まで示している点も会社の方向性を明確にしている要因のひとつであると言えるでしょう。「自分はどのように仕事をするのか」「どこへ向かっているのか」という誰もが一度は抱く疑問に見事にこたえているとは思いませんか?