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2007年12月号

【経営info】 経営とコミュニケーション

経営とコミュニケーション

電話やFAXにはじまった通信によるコミュニケーションツールは、携帯電話とインターネットの普及によって年々多様化しています。今回は経営者にとって不可欠なコミュニケーション能力とは何かを考えてみましょう。

IT化による弊害

071202.jpg 社内・社外のすべてのやりとりの履歴を明確にでき、受信する側の都合に合わせて情報を入手できる電子メールの存在はビジネスにとどまらず、一般にも広く活用されるようになりました。それに伴い、人と人が直接向き合って対話する機会は減少しつつあるのかも知れません。メールだと伝えやすいという考え方は一理ありますが、文字だけで伝えられることには限界があるものです。
例えば、取引先に謝罪しなければならない状況が起きてしまったら、メールでお詫びをするだけでは済まないことも多々あるでしょう。相手の顔を見て、頭を下げることでしか伝わらない事、あるいは感謝の気持ちを伝えたい時には最高の笑顔を見せることも必要ではないでしょうか?コミュニケーションツールに依存してしまう事で、大切な人間関係が希薄になってしまう可能性は否めないと思うのです。

コミュニケーションツールの共有

パソコンが扱えなければ仕事にならないと言われた10年前から比較すると、年配のビジネスマンもほとんどの方は業務をパソコンで行う事が当たり前になってきました。パソコンを介したコミュニケーションツールの代表である電子メール以外にも、共有ソフトやサーバを立てて情報を一元管理するシステムを構築することで、コミュニケーションツールの幅は広がっています。PDAやWeb機能を有する携帯端末の普及によって連絡を取る手段はどんどん増えています。重要なのは、これらのツールを社内、社外で上手く共有し使いこなせているかということです。
新しいコミュニケーションツールは自分から情報を取りに行くことを前提としているため、電話のように鳴動したら反応すれば良いわけではありません。常に積極的にアンテナを張っておかなければ、情報は放置され自分の元には届かないのです。全社的にこれらのツールが管理されていることが望ましい状態です。いずれにしても社内で使うと決まったツールを100%活用するためには個々の意識改革も不可欠なのです。

原点は聴くこと

経営者にとって最も重要なコミュニケーション能力は「聴くこと」ではないでしょうか。 「伝えること」ばかりが注目されますが、経営というものには情報を収集し、社員、世間の声を聴くということを抜きにしては成り立ちません。
昔から一流と呼ばれる人に物静かな人物や多くを語らない人物が多いのも頷けます。コミュニケーションとは意思を通じ合わせる事が目的です。もし、トップダウンで一方的な指示や命令だけを出し続けたとしたら、部下や取引先は経営者を「ワンマンで威圧的な人だ」と感じるでしょう。逆に、何かを伝える際に、まず相手の声を聞き、先方のニーズや状況を把握した上で対話を始めればコミュニケーションは飛躍的に楽なものになるのです。なぜ、子供が親を誰よりも信頼しているのか、それは誰よりも子供の話をじっと聴いてくれたからではないでしょうか。