【世を読む】会計の「2008年問題」をどう乗り切る!?
2008年の会計のビッグイベントといえば「内部統制報告制度」(いわゆる"SOX法")の導入であり、既に多くの会社で準備が行われていると思います。
しかし、2008年はこれ以外にも非常に多くの新制度導入が予定されており、会計界では「2008年問題」ともいわれています。
例えば、3月決算の会社の場合、この2008年3月期決算において新たに適用される会計基準だけでも10個以上もあります(主なものは"会計information"を参照)。また、2009年3月期以降に適用される会計基準もほぼ同じ数だけあります(詳細は前号の"会計information"を参照)。中には会計システムの変更を余儀なくされたり、連結子会社や関連会社にも影響を及ぼしたりするものがありますので、2008年度はそれらの事前準備だけでも相当大変なのではないかと思います。
この「2008年問題」の中でも、経営者や実務担当者の方にとって重要なものは次の4つです。
1.内部統制報告制度 2.確認書制度
3.四半期決算の導入 4.決算早期化
特に、「3.四半期決算の導入」(原則、年度の財務諸表と同じ会計処理で四半期決算を行い、監査法人等によるレビューを受ける)や、「4.決算早期化」(四半期報告書の決算日後45日以内の提出)については、まだ十分な対策がなされていない会社が多いと思われます。
ところが、3月決算の場合、「内部統制報告書」の作成・開示は2009年3月期ですが、四半期決算・決算早期化は第1四半期決算期である2008年6月期から適用されます。あと3か月しか猶予はありません。決算の速報版である「決算短信」ですら45日以内に開示できていない会社が多い中、この6月期より監査法人等のレビューを受けた「四半期報告書」を45日以内に開示しなければならないのです。
多くの新会計基準が適用される中、決算発表を早期化させるということは、外部専門家に依拠しても必ずしも達成できるものではない点においても、内部統制対策よりも大変な作業ではないかと思います。内部統制対策ばかり頑張りすぎて、決算発表が遅延するという恥ずかしいことにならないように、事前の計画的な対策が求められます。




